口腔常在微生物叢解析センター マイクロバイオーム細菌叢解析

 

一般の方からのサンプル受付
MetaDentProject

谷口歯科医院

 

 

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患者さん・一般の方へ

 

今、腸内細菌叢(腸内フローラ)が健康に密接に関係していると注目を集めています。

1.口腔常在微生物叢解析センターでは、口腔・腸内細菌叢やのメタゲノム解析を行っています。

主に口腔細菌叢(唾液、デンタルプラーク、歯周ポケット、舌表面など)にどんな常在細菌がいるのかを調べています。

2.お口やお腹の中には500~700種類もの細菌によって「常在細菌叢(フローラ)」が形成されています。

3.細菌叢の構成は、人により様々で、部位によっても大きくことなります。そして、その人の健康や病気に大きな影響を与えています。

4.しかし、今までの方法では、数種類の細菌しか調べられませんでした。

今までの技術では、感染の原因と疑われるような菌や数種類の代表的な微生物の検出しかできませんでした。その他にどんな菌がいるのかはほとんど調べられませんでした。 (既知の菌、想定される菌のみの検出)。
(例えば)インフルエンザの症状があるとき、インフルエンザウイルスの検査をします。普通はデング熱ウイルスの検査はしません。それは費用や診断を考えれば当然のことではあります。

5.メタゲノム解析を行えば、どんな細菌がいるのかその構成を根こそぎ調べることができます。

今までの方法(リアルタイムPCR法や培養法)では、代表的な菌は分かりますが、ほとんどの情報が得られません。 メタゲノム解析では、既知・未知・想定外を問わず、あらゆる細菌を根こそぎ検出できます。

6.メタゲノム解析を行っても、現時点では、存在している菌が何かというだけで、その菌が何をしているかについてはほとんど分かりません。(現時点で分かりつつある内容がNHKスペシャルで取り上げられました。)

検出できない菌は存在しないに等しいため、今までは研究の対象になりませんでした。良い菌なのか悪い菌なのか、それすら分かりません。メタゲノム解析の登場により今まで無視されていた菌にも注目が集まり、一つ一つの菌がどんな働きをしているのか次第に明らかにされていくことでしょう。

7.将来的には細菌叢のバランスからどんな病気になりやすいかを予測できるようになると考えられています。
  (世界中でこんな研究が進められています)

3人の唾液細菌叢のメタゲノム解析の結果(一つ一つの文字列が菌を表し、その大きさが菌の量を示しています)
一人一人細菌バランスが異なることがよく分かります。この細菌叢がその人の虫歯や歯周病のなりやすさに関係すると考えられます。また口腔内の細菌が、気管や血管、消化管に侵入することで、肺炎や心内膜炎などの原因となり、また腸内細菌叢を介して全身の健康に影響するとも考えられます。それを解明するためにも口腔細菌叢の把握は重要ですが、これら細菌叢を今まで調べることはできませんでした。メタゲノム解析が与える効果はとても大きいのです。

8.臨床の場でより多くのデータを蓄積し、研究していく必要が大いにあります。

細菌叢の構成を把握できるようになり、何をしている菌かさっぱりわからない、初めて名前を聞く菌がたくさんいることが分かりました。わからない菌だらけだからこそ、そこに面白さ、メタゲノム解析の魅力を感じます。

谷口歯科医院では、一般の方からもサンプルを受け付けて解析を行っております。
腸内フローラ・口腔細菌叢(フローラ)を調べて欲しい一般の方は、こちらをご覧ください。

 

 

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