口腔微生物の遺伝子解析・培養検査
口腔常在微生物叢解析センターは、リアルタイムPCR 機などの最新の遺伝子解析装置および顕微鏡や培養器な どを備え、研究を目的とした微生物学的探索、遺伝子解析を行っております。リアルタイムPCRによる定量解析では、デジタルPCRを併用していますので、未確立の細菌種に対しても定量解析が可能です。
対象微生物と検出法
様々な微生物を、最適な方法で検出します。
リアルタイムPCRによる定量解析では、微生物学的・分子生物学的に見て順当な手法を用いて、DNAの抽出ならびに解析を行っています。
歯周病細菌(リアルタイムPCR・DNA 定量解析)
歯周病菌の病原遺伝子を定量解析し、菌の量を推定します。
Treponema denticola ※
Tannerella forsythia ※
Porphyromonas gingivalis ※
Prevotella intermedia
Fusobacterium nucleatum
Aggregatibacter actinomycetemcomitans
※印はRed-complex
その他の細菌種の検出もご相談ください。
第三世代の定量PCRと言われる”デジタルPCR”を併用していますので、未確立の細菌種も定量できます。
齲蝕細菌(リアルタイムPCR・DNA 定量解析)
虫歯菌の病原遺伝子を定量解析し、菌の数を推定します。
Streptococcus mutans, S. sobrinus
カンジダ属真菌 (培養)
検体をカンジダ用培地に接種し、出てきたコロニーから カンジダの種類と数を特定します。
カンジダ属真菌
根管細菌 PCR法による生菌数の判定
根管充填の判断基準の一つとなる細菌培養ですが、 未だ培養方法が確立していない細菌、生きているが増殖している状態にない細菌(VNC)の評価は不可能です。生菌に由来するDNAを検出することで、根管内の生菌数を推定することができます。
全ての細菌
その他
お急ぎの場合はご相談ください。最短で受付の翌日に結果をご報告できます。
当解析は研究用機器および研究用試薬を使用した研究目的として行います。病気の診断等には用いられません。
解析費用・納期は、お問い合わせ下さい。
あらゆる微生物の検出を目標にしています。
誰もまだ注目していない菌の検出にも対応します。デジタルPCRを併用することで、未確立の病原体の定量にも対応します。
興味のある菌の検出をしたいが、どこに頼めば良いのか分からない場合など、ぜひご相談下さい。
(最初の検出系の確立には専用の試薬等のデザインと検証の必要があるため、少々費用と時間がかかります。)
谷口歯科医院では、論文等で注目されている他の口腔細菌にも着目し、検出を行っています。