メタゲノム解析をおすすめする方
メタゲノム解析に取り組み始めた当初、何もわからない状態でした。なぜなら、誰も研究したことがない細菌ばかりが検出されるからです。数々のデータを蓄積した今、ようやくその意味が見え始めました。
その中で、次のような方へは特に口内フローラのメタゲノム解析をおすすめします。
メタゲノム解析をおすすめする方
歯周病が気になる方… 歯周病の重症度や炎症の強さは、歯周ポケット内の細菌の種類やバランスと非常に関係が深いと言えます。そのため、その病原性の把握には、メタゲノム解析を強くおすすめします。→詳しくはこちらをご覧ください。 |
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お口のケアに気を配っている方… (本当は、むとんちゃくな方こそ把握してほしいのですが…。歯周病は気が付かないうちに進行しています) 細菌バランスが分かれば、御自身の歯周病のリスクなどを把握できます。また、自分の細菌叢に適した口腔ケア・歯磨き粉などを選択できるようになるかもしれません。 |
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これからお母さんになられる方… お母さんの細菌が子供へと感染っていと考えられています。また妊娠中は、歯肉の炎症などお口の中のトラブルが多発する傾向にあります。あらかじめ、お口の中の細菌を総チェックすることをおすすめします。→詳しくはこちらをご覧ください。 |
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インプラント治療を受ける予定の方… インプラントの炎症と歯周病の菌は少し違うという報告もありますが、やはり歯周病などの病原性が高い状態にあると、それだけ失敗するリスクが高くなると考えられます。病原性が高い場合は、先に歯周病の治療を行うなどが必要となります。 |
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虫歯が気になる方… 唾液やプラーク中の虫歯菌(ミュータンス菌)の割合は分かりますが、虫歯と口内フローラの関係については実のところあまり良く分かっていません。そのため、あまりおすすめはできません。 |
口の中の細菌バランスを把握する
お口の中が無菌の人はいません。だれでも100~200種類の細菌を持っています。
その細菌の種類を正確に把握しておけば、 その菌の種類や割合に応じて、適切な治療法や歯磨き粉などを選択できるようになるかもしれません。
もちろん、口内フローラの研究は始まったばかりです。今後、研究がさらに進めばもっと色々な分野での応用が可能になることでしょう。